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化学兵器と反乱軍 (Rebels and Chemical Weapons) After Cassidy and Ramsey return from their little escapade in the Heartland, scouts report Rebel forces approaching, and with them, new weapons of war. Note that some of these missions reward the rare resource, but some will also require Chem Vials to complete. It is recommended that the players review the missions in this section and plan ahead. ガス、ガス、ガス (It's a Gas, Gas, Gas) 調査と研究 (Search and Research) 庭に反乱軍 (Big Rebels in My Backyard) 危険物取扱注意 (Hazmat Hassle) 装着 (Suit Up) ガスが蓄積 (Gas Buildup) 自分たちの施設 (A Place of Their Own) 化学戦争 (Chemical Warfare) 武器を試し吹き (Trial Run) スプリンクラー作動 (Running Through the Sprinklers) 小さなパッケージ (Small Packages) ワクワクする事 (Good Things) ガスで死ぬ方がましかも? (Better Dying Through Chemicals) 化学戦車に感謝 (Tanks for the Memories) 化学反応 (Chemical Reaction) 包囲網 (Sieging the Day) コメント ガス、ガス、ガス (It s a Gas, Gas, Gas) 地図へ行く 反乱軍の隊列を攻撃する Note 開拓地北部に発生する"反乱軍勢力"との戦闘です。 化学ユニットが敵として登場します。 報酬 3500 XP Next Mission 調査と研究 調査と研究 (Search and Research) 化学サンプルのため地図から反乱軍と対戦 (x4) Note 開拓地北部に発生する"反乱軍勢力"との戦闘です。 報酬 3500 XP and 3 試験管 Next Mission Big Rebels in My Backyard 庭に反乱軍 (Big Rebels in My Backyard) レベル41以上で表示 地図から反乱軍を撤退 (x5) Note 開拓地北部に発生する"反乱軍偵察隊"との戦闘です。 報酬 3500 XP Next Mission 大混乱【レイダー達を支援】 危険物取扱注意 (Hazmat Hassle) レベル41以上で表示 化学物質格納庫を建設 報酬 2000 XP Next Mission 装着 装着 (Suit Up) 重労働工場で防護服を3着作成する (x3) 報酬 2000 XP Next Mission ガスが蓄積 ガスが蓄積 (Gas Buildup) 地図へ行く 化学兵器を横取りのため反乱軍と戦う (x2) 報酬 3000 XP、10 試験管 Next Mission 自分たちの施設 自分たちの施設 (A Place of Their Own) 化学兵器工場を建設する 報酬 2000 XP、10 試験管 Next Mission Chemical Warfare 化学戦争 (Chemical Warfare) 化学兵を育成 (x1) Note 育成には10個の試験管に、訓練所のレベルが9以上必要です 報酬 2000 XP Next Mission 武器を試し吹き 武器を試し吹き (Trial Run) 地図へ行く 反乱軍を撃退する (x3) Note 開拓地北部に現れる"反乱軍勢力"x3との戦闘です。 ゲスト扱いの化学兵2名と共に戦います。1戦闘はモーガンも参戦します。 報酬 3500 XP、10 試験管 Next Mission スプリンクラー作動 スプリンクラー作動 (Running Through the Sprinklers) 毒スプリンクラーを2つ作成する (x2) Note 毒スプリンクラーは防衛施設で、建設には1施設あたり5試験管が必要です。 報酬 4000 XP、10 試験管 Next Mission 小さなパッケージ 小さなパッケージ (Small Packages) レベル43以上で表示? 生物兵器手榴弾兵の育成 (x1) Note 育成には10試験管が必要ですが、レベル11以上の訓練所であれば必要数が減らせます。 報酬 3000 XP Next Mission ワクワクする事 ワクワクする事 (Good Things) 地図へ行く 反乱軍を撃退する (x3) Note ゲストの化学兵が参戦する戦闘もあります 報酬 3500 XP Next Mission ガスで死ぬ方がましかも? ガスで死ぬ方がましかも? (Better Dying Through Chemicals) レベル44以上で表示 地図へ行く 反乱軍を撃退! (x4) Note ラムジーやゲストの化学兵が参戦する戦闘もあります 報酬 3500 XP、20 試験管 Next Mission 化学戦車に感謝 化学戦車に感謝 (Tanks for the Memories) 軽化学戦車の製造 Note 育成には20試験管が必要ですが、レベル10以上の車両工場であれば必要数が減らせます。 報酬 3500 XP Next Mission 化学反応 化学反応 (Chemical Reaction) 反乱軍を4隊撃退する (x4) Note ラムジーやゲストの化学兵が参戦する戦闘もあります 報酬 4500 XP Next Mission 包囲網 包囲網 (Sieging the Day) 反乱軍の占領地を破壊する (x3) Note モーガン、ラムジー、パーキンスが参戦します。 報酬 5000 XP、15 試験管 Next Mission ? コメント クエストに関するコメントはこちらに 最新の10件を表示しています。コメントページを参照 名前 LV70なのですがパーキンスがさらわれた後のミッションがなにも出ません。どうすれば出ますか。 - 名無しさん 2016-09-08 07 07 59 LV70ですがプラズマのロック解除やゴリアテのクエストが出ません。。 - 名無しさん 2015-01-27 14 08 34 プラズマ精製所のロック解除条件を教えてください - 名無しさん 2014-10-22 16 02 06 実際にアンロックできるのは67Lv、クエスト(反乱軍、そこら中にたくさん(だったはず) 英名:Rebels. There Are A Lot Of Them.)でアンロック。 - 名無しさん 2014-10-31 13 30 32 ゴミ収集車の存在意義とは一体・・・うごごご・・・ - 名無しさん 2014-02-17 18 18 40 ラムジーのフィットネス、終了したはずがもう1回同じクエ出現、バグ?期限間に合わないので止める - 名無しさん 2014-02-01 06 40 29 歳末助け合いの報酬ってなに? - 名無しさん 2013-12-29 13 38 49 新しいゾンビクエの一つで這う物が獲得できたよ - 名無しさん 2013-10-26 21 40 12 どうしたらいいの?? - ゾンビおどしを2体設置 2013-10-21 01 50 30 デコレーションにあるよ。 - 名無しさん 2013-10-23 18 03 38 ゾンビミッションがレベル16になっても出ないのですがなんでだろ? - あ 2013-10-21 01 19 04 クエストが出ても進めません 敵は郊外にあり ついてついてつきまくれ 門はひらかれた #11013; #65038;この3ツが出来ません どうしたらクエストが出来るんでしょうか? 町を整理した時に余計な物を消したかもしれません 分かる方教えてください - 名無しさん 2013-09-23 20 15 37
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ポートガス・D・エース -Battle Ver. 十字火-(ZERO) 商品画像 情報 登場作品:ONE PIECE 定価:3,675円 受注開始:2013年07月25日(木) 16 00 受注締切:2013年11月04日(月) 23 00 発送開始:2014年01月30日(木) 商品全高:約130mm 付属品 その他:専用台座 キャラクター概要 商品解説 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 ポートガス・D・エース ポートガス・D・エース(ストロングワールドVer.) ポートガス・D・エース -Battle Ver.- ポートガス・D・エース Special Color Edition コメント 名前 コメント
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30話 そして戦いへ(BATTLE START !!) 「え…?」 まず驚いたのは残っている人数がここに揃っているということだ 「みんな…俺たちは…」 人吉が声を出した 「相手の基地に乗り込もうと思う!」 「「え!?」」 驚いたのは相川と上条だ 「で、でも…場所が…」 「場所ならわかってるA-2のでかい会社らしい」 「しかし問題があるんだ…」 「何ですか?」 「場所が遠いんだよ…車かなんかありゃあいいが…」 「あ、それなら…」 と相川がいい取り出したのが 「キャンピングカーです…って重い!やばい!誰か!」 全員で相川を助けたあと 「でも、これがあれば行けるな…」 そうして全員で乗り、敵地に向かった 「あ、ちょっと待ってください」 そう言ってのび太が持ってきたのは 「いいですよ、行きましょう」 ドラえもんだった ――――――――――――――――――――――――――――――――― ちなみに運転は免許を持っている銀時だ 他のメンバーは昼飯を食べながら首輪について話していた 「え…これ…」 上条が気付いた 「見せてやる」 そう言って上条は首輪に触れた バチッ 「首輪が…」 首輪が首から落ちたのだ 「これで…」 「よしみんな、みんなの首輪を解除するぞ!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 「よし、全員解除したな」 「おい、ついたぞ、準備しろ」 銀さんの声が聞こえた 「!?」 いーちゃんが気付いた (なんだ?この嫌な感じは…) 銀さんが叫ぶ 「さあ」 「「BATTLE STARTだ !!」」 【一日目/昼/A-2会社(敵地前)】 【野比のびた@ドラえもん】 [状態]健康 固い決意 [装備]ベレッタM92(14/15) [所持品]基本支給品 予備弾30発 炭酸飲料(現地調達)ドラえもんの本体 [思考・行動] 基本:この殺し合いを止める 1:主催を倒す 2:みんな… 3:危険人物とあったら戦う 【人吉善吉@めだかボックス】 [状態]健康 [装備]日本刀 スタンガン(ポケットに入っています) [所持品]基本支給品 [思考・行動] 基本:殺し合いを止める 1:主催を倒す 2:皆で帰る 【鬼瀬針音@めだかボックス】 [状態]健康 [装備]メリケンサック [所持品]基本支給品 顔付き名簿 [思考・行動] 基本:殺し合いを止める 1:主催を倒す 2:人吉君達と行動する 【いーちゃん@戯言シリーズ】 [状態]健康 [装備]不明 [所持品]基本支給品 不明支給品1~3 [思考・行動] 基本:この島から脱出したい 1:主催を倒す 2:この嫌な感じ… 3:鬼瀬達と行動する 【相川友@オリキャラ】 [状態]健康 [装備]コルトパイソン(3/6)予備弾24発 [所持品]基本支給品×7 不明支給品2~6 スポーツドリンク 救急ボックス お菓子ジュース多数 ワルサーPPK(4/6)予備弾18発 手榴弾(残り5) ヘッケラー&コッポMP5(30/30)予備弾90発 シグザウエル(7/7)予備弾14発 [思考・行動] 基本:銀さんと一緒にこの殺し合いを潰す、乗ってる奴を倒す 1:主催を倒す 【坂田銀時@銀魂】 [状態]健康 返り血(拭ってある) [装備]銀時の木刀 [所持品]基本支給品×3 不明支給品0~4(確認済み) いちごオレ大量 [思考・行動] 基本:この殺し合いを潰す 1:主催を倒す 2:高杉… [備考] ※原作次郎長編以降の参戦です。 【上条当麻@とある魔術の禁書目録】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]基本支給品 不明支給品1~3(確認済み、武器になりそうなものはない) [思考・行動] 基本:この殺し合いを潰す 1:主催を潰す 2:みんな… [備考] ※幻想殺しの能力規制はありません 第二回放送(DOL) 時系列順 三つの分かれ道 第二回放送(DOL) 投下順 三つの分かれ道 決意は天才を超える 野比のび太 三つの分かれ道 決意は天才を超える 人吉善吉 三つの分かれ道 決意は天才を超える いーちゃん 三つの分かれ道 決意は天才を超える 鬼瀬針音 三つの分かれ道 決意は天才を超える 相川友 三つの分かれ道 決意は天才を超える 坂田銀時 三つの分かれ道 決意は天才を超える 上条当麻 三つの分かれ道
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MISSION 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 Farbanti 報酬 クリア報酬 34,000 ランクボーナス S A B C 135,000 114,000 93,000 タイムボーナス ~21 30 ~ 28 44~ 21,700 -50/秒 0 初回完了ボーナス 90,000 巡回ボーナス 67,500
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First Battle(前編) ◆guAWf4RW62 時は早朝。 降り注ぐ朝日が、夜の終わりを鮮明に報せている。 今からまた、新しい一日が始まるのだ。 だが此処は殺戮の孤島。 きっと今日という一日は、多くの参加者達にとって耐え難い試練となるだろう。 それは、幸先の良い出発を飾った者達にとっても例外では無い。 「ひゅう……、こいつは凄いな」 西洋風の建物が連なった街中で、少年――棗恭介が感嘆しきった声を洩らす。 呟く恭介の眼前には、横幅にして五十メートル、高さにして二十メートルは超えるであろう巨大な美術館。 美術館の前面は、波のような美しい曲線状のガラス・カーテンウォールに覆われている。 相当な手間暇を掛けた末に建てられたであろう事は、疑いようが無い。 殺人遊戯の場に不似合いな建物を前にして、トルティニタ=フィーネが訝しげに目を細める。 「主催者達は一体何を考えてるの? こんな豪華な建物を建てたって、労力とお金の無駄遣いじゃない」 「いや、そうとは限らないぞ。何か重大な秘密が隠されている可能性だってあるさ」 「……調べてみる価値はあるって訳ね。それじゃ、早速中に入ってみましょうか」 「ああ、そうしよう」 こんな所で話し込んでいても、何も情報は得られない。 恭介はトルタと共に、美術館の入り口に向けて歩を進めようとする。 しかしもう少しで扉に辿り着こうかという時、視界の端に古ぼけた黒い乗用車を発見した。 直ぐに恭介は車へと歩みよって、運転席の辺りをまじまじと覗き見る。 「鍵は差しっぱなし、か。やろう思えば、動かせるかも知れないな」 「動くみたいなら、これからは車で移動する?」 「……いや、それは止めておこう。移動速度が上がるのは大歓迎だが、エンジン音が目立ち過ぎる」 殺人遊戯の場に於いて、大きな音を立てる行為は極めて危険である。 音を聞き付けた殺戮者が襲ってくる、という可能性も考えられるのだ。 ならば、これ以上車を調べる意味は薄いだろう。 恭介は車を放置したまま、美術館の入口へと振り返って――そこで、大きく目を見開いた。 「――幸か不幸か。治療が終わった矢先に、人と出くわすとはね」 「「…………ッ!」」 恭介とトルタは、殆ど反射的に各々の銃へと手を伸ばす。 恭介達が視線を注ぎ込む先には、美術館の扉付近に直立する少女の姿があった。 黒一色の制服姿という装いをした少女は、両手でしっかりと日本刀を握り締めている。 少女は明確な殺気を瞳に湛えたまま、恭介達へと語り掛ける。 「私は千羽烏月という者だ。貴女達に一つだけ聞きたい事がある。 羽藤桂という女の子を見掛けなかったかい?」 「ギブアンドテイクだ。情報が欲しいのなら、俺達の質問にも答えろ。 直江理樹、棗鈴、クリス・ヴェルティン。この三人の行方を知らないか? 三人の外見的特徴は……」 緊迫した状況であろうとも、恭介は決して選択を誤らない。 『情報を武器にする』という自分達のスタンスを考えれば、一つでも多くの情報が欲しい所。 故に、先ずは最低限の情報だけでも引き出そうとする。 恭介は理樹、鈴、クリスの外見的特徴についての詳細を話した。 烏月は少し考え込んだ後、やがて大聖堂での一件に思い至る。 「クリスという少年なら、恐らく会った事があるな」 「え、クリスを!? それは何処で!? 一体何時の話よ!」 「今から二時間程前に、この街の大聖堂でだ。……もう良いだろう、次は私の質問に答えて貰うよ。 貴方達は桂さんの行方を知らないか?」 トルタが凄まじい剣幕で問い詰めて来たものの、烏月は目撃場所と時間を答えるだけに留めた。 烏月からすれば、大聖堂での一部始終を話してやる義理など無い。 直ぐに話題を切り換えて、羽藤桂の行方を聞き出そうとする。 恭介は僅かばかり逡巡した後、牽制するかのように問い掛けた。 「見た、と云ったらどうする?」 「先に云っておくが、嘘は意味が無いよ。桂さんの行き先を教えて欲しければ見逃せ、と云われても応じるつもりはない。 そんな事をしていたら、良いように踊らされてしまうだけだからね」 「……なら正直に答えよう。俺達は、羽藤桂の行方について一切心当たりが無い」 「そうか。じゃあ話は此処までだ」 烏月は短く答えると、地獄蝶々の刃を恭介達へと向けた。 それに対抗して、トルタが回転式拳銃――Sturm Ruger GP100を強く握り締める。 「私達としては、出来れば戦いは避けたいんだけど……。穏便に済ませるって訳にはいかないの?」 「残念だけどそうは行かないよ。私は桂さんを生還させる為、他の参加者達を皆殺しにすると決めたんだ」 これ以上、交渉の余地など無い。 烏月から放たれる殺気は、最早臨界点にまで膨れ上がっている。 一触触発の状況下で、先に行動を起こしたのは恭介達だった。 「……逃げるぞ、トルタ!」 「ええ、分かってる!」 恭介達の決断は素早かった。 此処でリスクを冒す意味は薄い。 二人で一発ずつ威嚇射撃を行った後、直ぐに背を向けて走り始めた。 しかし烏月とて、敵が逃亡を試みる可能性くらい当然考慮している。 烏月は牽制の銃弾を事も無げに凌いだ後、凄まじい走力で追撃へと移った。 「ハ――、フ……ハァ、ハァ……」 トルタは街の大通りを懸命に駆けながら、呼吸を酷く荒ぶらせる。 心臓が早鐘を打ち鳴らし、肺はズキズキと痛みを訴えている。 それでも決して、駆ける足の勢いだけは緩めない。 正しく全力の逃避行。 だがそんな彼女の努力は、何の意味も為さなかった。 「無駄だ、貴女では私から逃げ切れないよ」 追う烏月の表情には、ある種の余裕すらも見て取れる。 それも当然だろう。 唯の女子高生と鬼切りの剣士では、身体能力に圧倒的な差がある。 見る見る内に、トルタと烏月の距離は縮まっていった。 「トルタ……ッ、糞!」 先行していた恭介が、足を止めてトルタ達の方へと振り返った。 自分はともかく、トルタと烏月の走力差は明白。 逃げ切るのは最早不可能。 そう判断した恭介は、烏月に向けて自動式拳銃――SIG SAUER P226を構えた。 しかし恭介がトリガーを引き絞る寸前、烏月は素早く左方向に跳躍する。 銃弾は目標を外れ、大通り沿いにある民家の壁面へと突き刺った。 「遅いっ……!」 「――――っ」 烏月は直ぐに標的を恭介へと切り替えて、上体を屈めた態勢で疾駆する。 迎撃に放たれた銃撃を悉く掻い潜り、一息で刀が届く距離まで侵入した。 突撃の推進力を上乗せして、地獄蝶々の刃を一直線に突き出す。 「シッ!」 「このっ……」 恭介が横にステップを踏んで逃れたが、烏月は即座に左肩口を突き出して、そのまま体当たりを繰り出した。 密着に近い状態から放たれた一撃は、恭介の胸部を確実に捉え、後退を余儀無くさせる。 続けて烏月は左足を軸に半回転して、旋風の如き中段蹴りを打ち放った。 正に息も吐かせぬ連続攻撃だが、恭介とて並外れた運動神経の持ち主であり、このままやられたりはしない。 「甘い!」 「――――!?」 恭介は驚異的な反応速度で上体を後ろへと反らし、顔に迫る一撃を回避した。 そのまま間髪置かず、銃口を烏月の頭へと向ける。 放たれた銃弾は、烏月が首を横に傾けた事で空転に終わったが、既に恭介は大きく前へと踏み込んでいる。 恭介は前進する勢いのまま、烏月の腹部に拳を突き刺した。 「ガッ…………!」 内臓まで響く強烈な衝撃に、烏月が上体を丸める。 しかし烏月の動きを止めるまでには至らず、日本刀が横凪ぎに一閃された。 恭介も咄嗟に後方へと飛び退いたものの、完全には躱し切れず、脇腹を浅く切り裂かれる。 「ぐ、があぁっ……」 「ハアァァァァ――!」 烏月は腹部の激痛を噛み殺して、即座に追撃を仕掛けようとする。 恭介は大きく反応が遅れており、回避行動へと移れない。 だがそこで真横から銃弾が飛来して、烏月の前方数十センチにある地面が弾け飛んだ。 「私も居るんだって事、忘れないでよね!」 銃撃を放った張本人、トルタが叫びを上げる。 トルタは尚も攻める手を緩めず、続け様にトリガーを引き絞った。 銃を扱い慣れていないトルタの攻撃は、決して正確であるとは言い難い。 しかしどれだけ拙い銃撃であろうとも、万一急所に当たれば致命傷となるのは確実。 烏月は舌打ちと共に後退せざるを得なかった。 「大丈夫、恭介?」 「お陰様で何とかな。けど気を抜くな、敵は手強いぞ……!」 銃弾を装填しているトルタの横で、恭介は戦慄に染まった声を上げる。 恭介とて自らの身体能力にはそれなりに自信があった。 だが先程烏月が見せた動きの鋭さは、そんな恭介すらをも更に上回っている。 ほんの僅かでも気を抜けば、確実に斬り殺されてしまうだろう。 そして相手の実力に驚愕を覚えてのは、烏月もまた同じ。 「私の攻撃を凌げる人間が、まさかこんなにも居るなんてね……」 『制限』された環境下でも、烏月が繰り出す斬撃は十分過ぎる鋭さを誇っている。 しかし桂言葉達との戦いでも、大聖堂に於ける一戦でも、烏月は敵を仕留める事が出来なかった。 この島には、烏月に対抗し得る程の猛者が数多く集められているのだ。 そして今目の前に居る男も、間違いなくその一人。 烏月はこれまで以上に気を引き締めて、再び突撃を仕掛けようとする。 だが、その刹那。 烏月の心臓が、どくんと強く脈打った。 「…………ッ!?」 鬼の主と対峙した時をも上回る、圧倒的な死の気配。 迫り来る重圧、絶望的な予感に手足の先端までもが痺れてゆく。 全てを押し潰すような殺気を撒き散らしながら、ソレは現れた。 「フフ……随分と愉しそうな事をしておるな」 烏月や恭介達の横方向、大通りの端辺りに佇む黒い影。 闘争に飢えた、黒装束のサムライ。 それはこの島で一秒でも長く生き延びようと思うのなら、決して出会ってはいけない存在だった。 「拙者の名はティトゥス。『黒き聖域』の信徒にして、『逆十字』の末裔に名を連ねる者也。 此度の死合、拙者も混ぜて貰おうぞ」 絶対零度の声。 ティトゥスの両手に握り締められた双身螺旋刀が、朝日を受けて禍々しく光り輝く。 猛禽類の如き鋭い目が、烏月の心臓を一直線に射抜いた。 「……これは、不味いね」 烏月の喉奥から、動揺した声が零れ落ちる。 数多くの異形と戦った経験がある烏月だからこそ、即座に理解出来た。 アレは、化け物だ。 人のような姿形こそしているものの、放たれる威圧感の桁が違い過ぎる。 こうやって向かい合っているだけでも、背後から銃口を突き付けられているような錯覚に襲われる。 「クッ――――」 本能的に危険を察知した恭介が、問答無用でSIG SAUER P226のトリガーを引き絞った。 放たれた銃弾は、音速にも匹敵する速度でティトゥスを貫かんとする。 そして銃弾がティトゥスの身体に突き刺さる直前。 ブン、という音がした。 「……マジ、かよ」 恭介はそんな呟きしか漏らせなかった。 ティトスの足元には、真っ二つに両断された銃弾が転がっている。 恐るべき勢いで振るわれた螺旋刀が、銃弾を一瞬で切り裂いたのだ。 余りにも常識外れな光景を目にしたトルタが、焦燥に染まった声を絞り出す。 「……逃げよう、恭介。こんな怪物、相手にしてられないよ」 「俺だって出来ればそうしたいけどな。そう簡単に逃がしてくれそうもないぜ?」 「左様。闘争の機会をみすみす逃しはせぬ」 ティトゥスはそう云うと、口元を笑みの形に歪めた。 彼の心を占めるのは、闘争への渇望のみ。 戦いに生きる怪物が、折角出会えた獲物達を見逃す筈も無い。 恭介は恐怖に塗り潰されそうな心を奮い立たせて、生存への道を探ろうとする。 「……烏月。一つ提案がある」 「何だい?」 「今この場だけ共闘しないか? 俺達にはもう、争ってる余裕なんて無い筈だ」 余りにも突拍子な提案。 それは烏月だけでは無く、トルタにとっても寝耳に水の話だった。 「ちょっと恭介、正気なの!?」 「正気に決まってるさ。相手は銃弾すら切り裂く化け物なんだぜ? 他に俺達が生き延びる方法は無いだろ」 答える恭介の声に迷いは無い。 彼は誰よりも早く、正確に、現状がいかに厳しい状況なのかを理解しているのだ。 烏月は僅かの間だけ思案を巡らせたが、直ぐ一つの結論に達した。 裏切られる可能性も勿論あるが、選択の余地は無い。 三人で力を合わせない限り、この死地は決して乗り越えられないだろう。 「……確かに、それしか選択肢が無いようだね」 短く答えた後、烏月は地獄蝶々を正中段に構えた。 それに合わせて、恭介とトルタも各々の銃をティトゥスに向ける。 ほんの数分前まで争っていた三人が、今だけは同じ目的の為に意識を統一させていた。 三つの殺意、三つの凶器を向けられたティトゥスは、何処までも愉しげに口の端を吊り上げる。 「面白い。掛かってくるが良い、勇敢なる戦士達よ」 ティトゥスが手にするは螺旋状に捻じ曲がった妖刀、双身螺旋刀。 その特殊な形状の為扱い方こそ難しいが、恐るべき強度と切れ味を誇る魔剣だ。 高まる緊張感。 朝日に包まれた西洋の街中で、四人の戦士達が睨み合う。 痺れるような重圧が場を支配する中、恭介は死闘の開幕を告げる。 「行くぞ皆、ミッション・スタートだ!」 056 おおきく振りかぶって(後編) 投下順に読む 057 First Battle(後編) 056 おおきく振りかぶって(後編) 時系列順に読む 038 降り止まない雨などここにはないから(後編) 棗恭介 038 降り止まない雨などここにはないから(後編) トルティニタ=フィーネ 040 蒼い鳥に誘われて 千羽烏月 049 胸には強さを、気高き強さを、頬には涙を、一滴の涙を。 ティトゥス
https://w.atwiki.jp/battleline/
同人サークル8-senses製作のPC用無料カードシミュレーションRPGソフト 「BATTLE LINE」についての情報まとめWikiです。 現在の最新バージョンはVersion3.01.00(2010.05.28 更新)です。 ダウンロード先 無料版(最新版) http //www.melonbooks.com/item/goods/id_goods/IT0000118265 パッケージ版 http //www.melonbooks.com/item/goods/id_goods/IT0000123817 購入先 限定パッケージ版(蒼い世界の中心で 完全版 プラチナコレクションBOXでの付録) http //www.amazon.co.jp/dp/B003GA2DOC?tag=mekapippi-22 camp=243 creative=1615 linkCode=as1 creativeASIN=B003GA2DOC adid=1D4DZKT9F27YA2XZC3EY すべての限定要素を楽しみたい場合はプラチナコレクションのほうを買ってください。メロンブックスのパッケージ版にはない要素も含まれています バトルライン コンクエスト:テスト版 http //www.melonbooks.com/item/goods/id_goods/IT0000133702 公式サイト バトルライン公式WEB SITE http //www.8-senses.com/battleline/index.shtml Twitter 8senses http //twitter.com/8senses BATTLE LINE 開発ブログ (矢古) http //blog.goo.ne.jp/8senses 無料WEB漫画 蒼い世界の中心で (元ネタ 作画:クリムゾン) http //oab.sakura.ne.jp/gia/index.shtml 関連リンク カードゲーム攻略&バトルライン非公式開発ブログ (高橋コウタ) http //blog.goo.ne.jp/kotaman1982 2ch同人ゲーム板 BATTLE LINE-バトルライン Part32 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1319552870/l50 【仮想戦記】『蒼い世界の中心で』【クリムゾン】21 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/ghard/1318458736/l50 バトルライン コンクエスト wiki http //www16.atwiki.jp/battleline_conquest/pages/1.html @wiki操作方法 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理
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Konstantin Lv1 Inc Lv25 Rank Tauren Battle Master Strength 23 2.6 85 B Agility 16 1.9 61 D Intelligence 17 1.6 55 E MELEE HitPoint 587 49.4 1765 B 射程 128 ManaPoint221 20.8 715 E 攻撃間隔 1.7 Armor 3.29 0.27 9 D 移動速度 290 Damage 49~51 2.6 111~113 B Burst Tackle 対象の位置へ瞬間移動しダメージと1.75秒のノックバックを与える。 ダメージ:40/80/120/160 最大射程:400/500/600/700 消費マナ:120 クールダウン:10秒 Great Cleave (Passive) 攻撃対象の周囲の敵へダメージを波及させる。 範囲ダメージ:10/20/30/40 % Fanaticism Aura (Passive) 周囲の味方ユニットの攻撃速度を上昇させる。 速度増加:10/20/30/40 % God s Strength 25秒間、攻撃力を激増させる。 上昇量:100/125/150 % 消費マナ:120 クールダウン:120秒
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311 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/11/07(土) 23 26 09 ID tjJWq+wA0 烏賊は倒れた。もう二度と復活する事はあり得ない。 その二つを、ユールは何度も頭の中で繰り返して呟いた。 そして、スミに包まれたクーリーの機体を見る。 すっかり黒色は何処かへ消え、しかしそれが不自然であると気づく。 高速で飛行し、飛沫を飛ばしていたのなら納得がいくが、クーリーはあの後何も行動を起こしていなかった。 だからスミの黒色が消えるという事はあり得ない。どう考えても不自然としか言いようがなかった。 「クウ…大丈夫?」 ユールが無線で呼びかけても、クーリーは何の反応も示さない。 もしかすると電波妨害、ジャミングの一種のなのかもしれないと思ったが、 無線は繋がっているのは計器を見れば一目瞭然だった。 クーリーの身を心配するユールに、ログコネクションでルセからの無線連絡が入った。 「こちらルセ。ノエル1、聞こえる?」 「うん」 「戦闘が終わったようね。次の奴が出てくる前に交替しましょう。 そこの無傷のビルの屋上で着陸して。無線は私の携帯式のをあげる」 「ありがとう。でも、クウが…」 ユールは一部始終を語りながら指定されたビルに着陸し、機体から降りた。 彼女より先にビルの上に立って待っていたルセは、口を使ってユールと会話をした。 「一応は見えていたけど、そんな事があったなんてね…」 「ダメージは負ってないみたいだけど。 でも、彼の反応が無いの。一体どうなっているの?」 「分からない。とりあえず、私からも呼び掛けてみようかな」 ルセはそう言い、先程までユールが搭乗していた機体に乗り込む。 元は自分の専用機だからか、計器の確認や装備の確認の作業がスムーズに進んでいく。 その間、ユールはP-UFOに乗り、その乗り心地を体感していた。 以前、クーリーからの誘いで同じようなものに乗った事があるユールは 10秒も経たない内にそれを乗りこなしていた。 312 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/11/07(土) 23 33 16 ID tjJWq+wA0 「テス…テス…あー…ルセ、聞こえる?」 ユールはルセから手渡された無線機のテストをしていた。 テストがてら、自分の武器の確認をしようとも思っている。 「感度良好。どうしたの?」 「私の武器はこれに備え付けられているPSCRに入ってるの?」 「そうよ。どれも当たれば強力な携行型の武器だから。 装弾数はどの武器も十発。PSCRの数は五つだから、計五十発」 「分かった。それより、クウはどう?」 「反応は無いわ。でも、何か呟いているのは聞こえた」 呟き…?ユールは遠くは無い記憶を探り当てて検証したが、 そんなものは聞こえていなかったと確信する。 「何て言ってるの?」 「『ご………さぃ』って。これがずっとよ…何か思い当たる節は?」 「それ…『ごめんなさい』って言ってるんだと思う」 「何に対して謝ってるって言うの?」 「それは…それは、知らないよ……」 おかしかった。明らかに何かが変だった。 一体、クーリーはこんな時に何を謝っているのだというのだろう。 あの時に彼の落ち度は全くと言っていいほどなかったはずだ。 それなのにどうして謝っているのだろうか… ユールが考えていると、アルベルトの声が無線から響いてきた。それに耳を傾ける。 「皆、敵のお出ましだ。こっちのレーダーに映っている。 北東3000メートル。あと、ログ、クウの様子が変だろ?」 「そうね。何か変なのよ」 「こっちではパイロットとかの戦闘人員の色々なコンディションをモニターできるんだ。 コイツは怯えている、アイツは敵をぶっ殺してやると燃えている…ってのが分かる」 「初耳だわ」 「俺もだ。そんな風にモニタリングされたなんて考えると気持ちが悪い。 で、クウが最後の一撃をくらった後から…奴のコンディションに変化が起きた」 「それは一体?」 「過去を振り返っている。で、戦闘意欲は欠片も無い」 「つまり、それは…」 アルベルトの声を聞かなくても、必要な所はユールも分かっていた。 分かっていたからこそ、全てをモニターできる立場にあるアルベルトの言葉を求める。 「それは、もうアイツが戦えないって事なんだ! 今のコンディションでその場に居続けたら、真っ先にぶっ殺されちまう!早く撤退させるんだ!!」 313 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/11/07(土) 23 38 04 ID tjJWq+wA0 その言葉を受けたユールは急いで クーリー機の横につけ、彼の顔を見ながら無線で叫ぶ。 「ねぇ、しっかりして!聞こえる!?聞こえるでしょ!!」 「……さぃ……め…さ……」 「聞こえるんだったら返事をしてよ!!」 「ごめ………ぃ…」 「あなたに死んで欲しくないの!!今すぐそこから離脱して!!!」 ユールが泣きながらそう叫ぶと、クーリーの呟きが急に止まった。 やっと聞く耳を持ってくれたんだ。そう思ったユールは信じられない言葉を耳にする。 「いや、僕は、死ぬべきなんだよ」 この言葉は基地にいるアルベルトとアリスの耳にも聞こえていた。 アルベルトはこの言葉を受け、ある事を思い出していた。 「馬鹿野郎、アイツ、まだあの事を気にしてんのかよ…」 アルベルトがポツリと呟く。その呟きをアリスは聞き逃さなかった。 「あの事って、どの事?」 「あぁ、姉貴は知らないんだったよな。 ……もう10年も前の話だ。アイツがユールに特別に 優しく接するようになったのも、あの事がきっかけだったんだよ…」 314 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/11/07(土) 23 48 14 ID tjJWq+wA0 アリスはその言葉を聞いて驚いていた。 元々、クーリーは誰にでも優しい人だ。 たとえ相手が大悪党であろうと、その姿勢を崩さないだろう。 彼の信条は「人を信じる事」と「理解する事」と、 そしてもう一つ、「人から信じられる事」ではなかったろうか。 相手を信じ、話を聞いて理解する。そうして自分は信じられていく。 クーリーはそういう人間だった。誰が見てもそうだったけど…それが、生まれ持ったものではない? 「教えてくれないの?」 アリスがアルベルトに言った。それはある種の願いをかけているように見える。 「教えていもいいが、多分、クーリーが自分で言ってくれる」 「どうして」 「モニターを見れば分かる。今、アイツは精神が不安定な状態にあるんだ…」 双子の会話は、無線を通して行われているものではない。 だから、ユールとクーリーの耳にも入らないし、他の誰に聞こえるものでもなかった。 ユールはこの時、頭の中でクーリーの言った言葉を反芻していた。 「いや、僕は、死ぬべきなんだよ」 何でそんな悲しい事を言うの? クーリーが死んだら、一体どれだけの人が悲しむというの? クーリーがいない、そんなこれからの生活なんて考えられないじゃない? 「どうしてそんな事を言うの?」 ユールの口から自然に言葉が飛び出す。その声は何処か涙声気味だ。 クーリーはその言葉に即答した。 「マキナの言っていた事は正しい」 「え?」 クーリーはそこで一呼吸おいて口を開いた。 この口から出る言葉は、多分、ユールに衝撃を与えたに違いない。 「『根っからの善人なんて何処を捜してもいない』 …これは正解だ。この概念こそが正論だ。 僕は根っからの善人ではない。君には悪いけど」 315 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/11/07(土) 23 53 50 ID tjJWq+wA0 ユールは聞き返さなかった。10分程前に自分が言った事を真っ向から否定された。 自分の信じていたものを、彼女にとってそれのシンボルであったクーリーに否定されたのだ。 これでショックを受けない道理は無い。 「僕はね」クーリーが続ける。 「僕だって自分がいい人間であると思っていた。 信号無視もこれまで一度もしてないし、色んなマナーだって守り抜いてきた。 でも、そんな事じゃ、真に善人だなんて言えない事に気がついた」 そこでクーリーは言葉を切った。言葉を選んでいるのか、しばしの間が空き、続ける。 「10年くらい前の話だ。僕は本当は善人ではなかったと気づいてしまった日。 小学校の一年生の時、自分は良い子なんだという誇りがあった。 ルールやマナーはきちんと守る。誰とでも礼儀正しく接する…… …自分で言うのもなんだけど、相当模範的な子供であったと思うよ」 「何でそんな昔話をするの」 「これは懺悔か?いや、過ぎてしまった告白だろうか… ねぇダイヤ、敵が来るまであと何秒だい?」 クーリーはアリスにそう問うた。 話を逸らそうという意図で無い事は、彼の声の調子を聞けば明らかである。 「もう来るわ」 「あぁ、君に罪を告白する事も叶わないとはね…ま、これで最後だ。しっかりやろう」 316 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/11/07(土) 23 57 38 ID tjJWq+wA0 そうクーリーが言った瞬間、彼の機体が小さな爆発を起こした。 ばこん。そうとしか書きようのないシンプルな爆発音だ。 その音は波となり、すぐ近くにいたユールに衝撃波を伴って激突する。 「ぅわぁッ!クウ!!」 ユールはP-UFOにしがみつくようにして体勢を整え、クーリーに声をかけた。 「く…一体何処からくぐおぁっ!!」 二度目の謎の爆発。ユールはすぐにレーダーを確認する。 結局、レーダー圏内に敵がいる事も確認できなかった。 先の無線で、アルベルトが3000メートルがどうのと言っていた。 今のユールが搭乗するP-UFOの備え付けのレーダーで捉えられない距離だという事だった。 しかし、突然の事態でそんなことまで頭が回らなかったユールは 混乱に陥りそうになった。そんなユールの耳にマキナの声が響く。 「まさか…クウ!今すぐ第二ブロックへ急げ!」 「えぇい、何だって!?」 「北東方向に敵がいる!物陰に隠れるように遮蔽物を使え!!!」 了解した旨を伝え、クーリーは直ぐに第二ブロックへ撤退した。 マキナはユールとルセにも同様のことを伝え、撤退するユールに言う。 「アレは、僕が生前、最後に戦った9の攻撃に似ている」 「え?」 「『ステルス』と彼は命名していた。 真空波のような物を飛ばして何かにぶち当たったら爆発するんだ。 あれには驚かされたが、今の時代でアレを人が出来るのか…いや、9なのか?」 「ねぇ」 「どうした」 「9って人が二度目の闇に取りつかれた。だからそんな事もやってのけた?」 「まぁ、そうだね」 「あなたはどうなったの」 「目を凝らせば見えたからね。まぁ、穴冥やってた方が楽なんだけど」 「あな…?…私でも見える?」 「光に選ばれた人なら多分。そうだ、AAのアナザ―は出来る?」 「無理よあんなの。クウが簡単そうにやってたけど」 「あの譜面を見切るより難しいけど、それはスピードの面でしかない。 こっちはBPM200の5.1.1のノーマルを、ハイスピ5速で全ノーツでグレ以上を出すようなものだ」 「どう考えても無理ね」 「自分を信じなよ。あり得ないくらい早くても、 クリア自体は簡単だから。AAのアナザーなんかよりはずっとね」 317 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/11/08(日) 00 04 59 ID tjJWq+wA0 マキナとの会話を終えたユールは急停止し、敵へ向かって前進を始める。 ルセが制止の呼び声をかけるが、ユールの耳には届かない。 「AAのアナザーより簡単、AAのアナザーより簡単…」 ルセの耳にはこの呟きしか聞こえていなかっただろう。 マキナの言ったとおり、ユールの目にはわずかに認識できる程度の違和があった。 その違和を認識した途端、それはもの凄いスピードでユールの横を通る。 ギリギリの所でそれらを回避し続け、ようやくレーダー圏内に 敵の光点を映しだすほどに、ユールは敵への接近に成功していた。 「カーニバルまであんなに遠い…」 「もし敵を9が操っていたら… 敵は9以上にあの技のポテンシャルを引き出せるみたいだ」 「敵って鷲のことだよね?」 「そうだけど、真っ黒らしいじゃないか。それはもはやイーグルとは言えない」 「じゃあ何?」 「決まってるじゃないか…『レイヴン』さ」 レイヴン。その言葉を聞いた時、ユールの頭には、その言葉が指す鳥は出てこなかった。 レイヴンの黒い鳥 (作者不詳) (原文) ある日、悪いことばかりしている烏がいました。 そんな烏を一人の勇気のある子供が追い払おうと、手にホウキを持って立ち向かいました。 けれども、その子供は烏に殺され、心臓をついばまれてしまいます。 これを知った子供の両親はとても悲しみ、怒りにふるえました。 子供の父親が手にしたのはライフルです。烏なんて一発でころせるでしょう。 父親の手によって烏は撃たれます。でも、烏はうたれてもピンピンしていました。 烏は父親を返り討ちにして、子供の母親も子供と同じようにころします。 烏は、いつしか大々的な手段でころされそうになります。 大々的というのは、スケールの大きなころしかたということです。 もちろん、兵隊さんも烏をころそうとしました。 でもやっぱり、烏はしにません。うたれても、何をされてもです。 絶 対 に 烏 は し に ま せ ん 。 絶 対 に 烏 は こ ろ さ れ ま せ ん 。 そして烏は、自分をころそうとした人達みんなの心臓をついばんでころしてしまいます。 誰かが言いました。一番強い武器で烏をころしてみよう。 その誰かの言葉で、烏のいる国では最強の、一番強い武器が烏に向けてうたれました。 「かくみさいる」という大きな武器が烏に直撃して、クレーターが出来ました。 クレーターの周りに人の姿はありません。もし何かがいても、きっとしんでいるでしょう。 で も 、烏 だ け は 生 き て い た の で す 。 烏は羽ばたいてクレーターを見降ろし、どこかへ飛び去りました。おしまい。 318 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/11/08(日) 00 13 14 ID OKkedlzj0 レイヴンという単語を聞いて、ユールの脳裏によぎったのは童話だった。 鳥でもなく、大陸でもなく。思いついたのは、全く面白くないフェアリーテイル。 それは語る。不死鳥のような超越した存在にに立ち向かうのは愚かなのだと。 「そんな烏に、勝てるの?」 ユールは自問するように呟いた。その呟きにマキナが答える。 「彼らは最善を尽くした。だから勝ちだ。結果がどうであっても。 僕たちも頑張ろう、ユール。彼らは僕たちという手段をまだ使っていない」 マキナもユールと同じく「レイヴンの黒い鳥」を思い出したのかもしれない。 ここだけ聞けば意味が分からない事を言いだした理由は、そうでないと説明がつかない。 「分かった。私達がいる。…私達が烏を倒す!そうでしょ!!」 「そうだ!僕たちがいるんだ!!絶対に勝てる!!烏なんか目じゃない!!!」 ユールとマキナは叫び、戦闘意欲を増長させて黒い鷲への距離を詰めていく。 彼らに言わせれば、敵はいつの間にか鷲ではなく、烏へと名前が変わっていた。 それからユールが8回目の「ステルス」を回避し終えた時のこと。 ユールは鷲、いや、確かに目にすれば烏とも呼べなくは無い黒い鳥の兵器と対峙していた。 マキナが何かに気付いたのか、突然叫び声を上げた。 「お前、9なのか!?」 「そういう名前だった時もあったな」黒い鳥が機械音声ではなく、自然な声で即答した。9の肉声だろうか。 「どうしてお前がここに!?あの時、僕がお前を封じ込めたはずだ!!」 「お前、封筒の糊は薄く貼るタイプなんじゃないのか?」 「確かに出てこれないようにした!!誰に解放された!?言え!!!」 マキナが怒鳴り続ける。ユールが初めて見る、マキナの新たな一面だった。 「今回の主役、『全てを回帰へと導くもの』が俺を解放してくれた」 「闇は闇同士で争い合うはずだ、違うのか!?」 「正解だよ、正解。でもな、俺と奴の利害が一致したんだ…これからがショウタイムだ」 黒い鳥はごく自然な音で大きな鳴き声を発した。 それ以降、私がこの後を知るための資料が、底を尽きかけている。 14 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/01(火) 23 13 35 ID kEvpSScR0 これから先に私が書き記す文は信憑性が無くなる。 烏が「ショウタイム」と宣言したその後、無線の記録が残されていないからだ。 それでも、私は僅かな資料を元に書けるだけ書くつもりだ。 これまでに私は自分の限界を何度も見た。今度はそれを越えてやる。必ず。 ターミナルタワー深部にあるWSFカーニバル基地。 遥か上空を飛ぶ空中管制機フェニックス。敵の侵攻の迎撃にあたる子供たち。 主にこの三つを結んできたものが切れた。連絡システムがダウンしたのだ。 代表的なのは、無線での連絡が不可能になった事が挙げられる。 その他、ここには書き切れないほどの細々としたトラブルが続発した。 バレンタイン姉弟がルセの代理を任せられ、指令室で色々な指示をしたり、 よく分からない事をスタッフに教えてもらっている時、その異変が起きた。 司令室にあるモニターが全部死に、死んだモニターが別の映像を送った。 その映像というのも、映像というには程遠い、気味の悪い黒色のノイズであった。 そのノイズが人の唇に見えたその一瞬、指令室の全てのスピーカーから声が響く。 「おばんです」 落ち着いた、しかしどこか威厳と威圧を併せ持った声が言った。 しかしこの言葉は、今はどこにも存在しない。 近いものに「トーホク方言」というものが挙げられるが、この時代の殆どの人はその存在自体を知らない。 「総帥だ…総帥の声だ…」 にわかにざわつき始める司令室の空気。 アルベルトが静粛を求め、次にこう言った。 「質問だ。アンタが総帥とやらか?そしてアンタはふざけてんのか?」 「いいえ」 「そうか?……いや、皆はアンタを総帥と呼んだ。違うのか?」 「ええ。私、いいえ、私という一人称は使うべきなのだろうか… それは分からないのですが、とりあえず自分の事を私と呼ばさせて頂きますね」 「前置きは良いからとっとと何か話せ」 「分かりました。私は自らを『全てを回帰へと導くもの』と呼んでいます」 前に書いたが、闇に取りつかれた人は、それの自覚を持たずに行動する。 自らの意思で行動しているように思っているのだが、実際は違うのだ。 しかし、この総帥は自らを「全てを回帰へと導くもの」と称している。自分は闇であることを認めている。 先の黒い鳥にとりつく「全てを破壊するもの」も、どこか自らを闇であることを認めている風に匂わせる。 この二つの闇は、二人の人間の全てを浸食し、殺し、彼らの全てを奪ってしまった。最悪だ。 15 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/01(火) 23 22 16 ID kEvpSScR0 「で、アンタは何をしに来たんだ」 「あなた達の『回帰』です。この基地と小賢しい大きな蠅、 そして哀れな光の選者の……私一人で十分なのですが、保険として先輩に頼んでいますが」 「何を言ってんのかわかんねぇがこれだけは分かった。 アンタがこの異常事態を引き起こしている、そうだな?」 「人の話を最後まで聞かない割には、随分と勘がよろしいようで」 「褒めてもアンタをぶちのめす右ストレートが出るだけだぜ」 「あぁ怖い怖い。兎に角、私のひとまずの役割は終わりました。 先輩が君の仲間達を殺せば、とりあえずは私の勝ちとなるので…」 「あいつらはそう簡単にやられるほどヤワじゃねぇよ。アンタらが負ける」 「それはその時で、実力行使であなた達を回帰させます。 知っていますか?全ては何も無い状態から始まった。宇宙がそうです。 宇宙は今も広がり続けている。でも、いつかは収縮を始めるでしょう。 それが『回帰の時』なのです。しかしあなた達の歴史を見ると、虫酸が走るのですよ。 私がものにしている体の元の持ち主の心が嘆いていました。だから私が手を貸すのです」 「聞いてもいねぇのにべらべら喋りやがって。テメェの話が吐き気がするっつーの」 アルベルトがそう返すと、総帥の声を持った「全てを回帰へと導くもの」が黙り、唐突に 「黙れ愚者よ!貴様らのような無価値な者どもを全て殺してから『回帰』を実行するのだ! 私がそう言うのだ、貴様らは私の『回帰』によって救われるのだぞッ!!感謝するがいいッッ!!!」 そう気が狂ったかのように叫び、総帥の声は途絶えた。 一方その頃、ユールはP-UFOでアクロバティック飛行をしつつ、烏と戦っていた。 ブリーフィングで伝えられた前情報とは全く違うフォルムを持つ敵。 ユールが攻撃を紙一重で避けた瞬間、彼女の脳裏にある考えがよぎった。 「闇がとりつく事によって、無機物も有機物にも何らかの変化を起こすのだろうか?」 分からなかったが、そうでなければこれは説明できない事は分かっていた。 闇の力というのは人の心に入り込んで支配するだけでなく、無機物の造形をも変容させる。 これほど恐ろしい存在は無いだろう。人の心も、無機物も変えてしまう。 何もかもを変える、という表現は当てはまらない。正しくは支配とコントロールだ。最悪だ。 光の力にも、そんな効果は無いのだろうか。変容でも何でも良い。 どんなのでもいいから何か効果がないと、まともに太刀打ち出来ない。 この一瞬の脳内超高速旅行で、明らかにユールは焦っていた。 16 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/01(火) 23 25 26 ID kEvpSScR0 ユールと烏の戦いは圧倒的にユールが不利だった。 ルセと交換し、彼女を乗せた支援機は、 ユールが搭乗しているP-UFOと比較にならない運動性能を有している。 これまでまともに烏の攻撃を受けなかった事自体が奇跡といえよう。 もしかすると、もう私は死ぬのではないだろうか…ユールはそう思い始めていた。 「闇の力は強大だ。あらゆる存在に浸食し、殺し、そして乗っ取る。 でも、光の力だって捨てたもんじゃない。 現に君の体は大きく変化している。人間レベルの身体能力を大きく超えた。 それに無自覚だとしたら、君はもう最高水準の光の力を持っているって事だ」 そんなユールの心を見通し、勇気づけるかのように、マキナが大きな声でユールに力強く言った。 「だから、今まで相手の攻撃を受けなかった。そうじゃないか?」 「…かもしれないね!うわっ、ヤバッ!!」 「そうそう、その調子。それに、もう一つだけ教える事がある」 「それは!?…うわあぁぉぉおおっ!!!」 相手の攻撃を避けつつ、自分の攻撃を当てていく。 そんな戦闘行為に極度の興奮を見出したのか、ユールは滅多に上げない声を上げていた。 そんな声に何の反応を示す事はせずに、マキナはユールに向かって言った。 「それは光の力を引き出す方法。とても簡単だ。 『人を信じ、理解し、そして人から信じられる』だけ。ただそれだけなんだよ」 そんなマキナが言った短い言葉が、ユールをもう一度脳内超高速旅行へと引きずり込む。 随分と前の事だった。まだ私が幼かった頃。小学二年生だった。 たしか、クーリーと一緒に下校していた時だ。 トワイライトという言葉が当てはまる時刻と、それと同期する風景だったのを記憶している。 二人並んで歩いている時、クーリーが唐突に言いだした。 「僕は人を信じる人になる。人を理解できる人になる。人から信じられる人になる」 私はそれを聞いて、一体それは何なんだと笑った。 しかし、クーリーの目は本気であった。 長い間彼とは行動を共にしたが、これまでにそんな目を見た事は滅多に無かった。 「僕は、ちょっと前に酷い事をしたんだ」 「え~?クーリーがそんな事するって、どんな事をするの?」 「ある人の希望を砕き、また別のある人の『イフ』を無かった事にした」 17 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/01(火) 23 30 31 ID kEvpSScR0 「イフ?あぁ、ifっていう『もしも』って意味の言葉のこと?」 「またアクセントを間違えたかな。でも、それが問題じゃない。 そんな罪を犯して、それから僕は僕に約束したんだ」 「さっき言った三つの言葉のこと? 『人を信じる人になる、人を理解できる人になる。人から信じられる人になる』ってやつ?」 「うん。そんな人間になるしか、二人に謝る方法は無いから」 クーリーはそう言ってから、いつもの彼に戻った。 私はは「変なクーリーだったなぁ」という印象しか抱かなかった。 そんな記憶がユールの頭で再生され、そして気づいた。 クーリーはあんな幼い頃から、マキナの言う光の力の引き出し方を知っていたのだ。 マキナの言ったように、聞くだけなら簡単な事ではあるが、よく考えれば幼子であっても それを達成する事がいかに難しいか分かるだろう。 それでも、クーリーはその三つの方法を実践していた。 罪を犯し、損害を与えた二人に対する謝罪か贖罪のつもりであっただけかもしれない。 そうであったとしても。ユールはクーリーのこれまでの生き方を認めたかった。。 クーリーが何をしたのかは知らないが、それが彼をここまで高める事が出来たなら。 それは彼を肯定しなければならないということにつながる。ユールはそう考えた。 そう考えて、そして思い出していく。 両親の死があって、幼い頃からクーリーとその両親の下で育った。 クーリーの両親からは、まるで二人の実の娘のような扱いを受けた。 クーリーとは、唯一無二の親友であった。 そんな環境に幼い頃から身を置いていた私は、いつしかそれを当然だと思っていた。 やがてそれに恥じ、反発するようにして考えを練った。 それが、高校へ進学すると同時にクーリーの家を離れて一人暮らしをするという計画だった。 この計画は頓挫する事なく成功、晴れて自分は愚かな自分から解放されたのだと思い、次に考えた。 クーリーの両親は何故、私に優しくしてくれたのだろう。 クーリーは何故、私と仲良くしてくれたのだろう。…何か裏があるのではないか。 私は一時期、何も信用できなくなった。私の思考のベクトルが狂ってしまったのだ。 そうなってしまった私は、それより昔や今のように明るく振る舞う事が出来なくなった。 被害妄想。パラノイア・スパイラル。強烈な自己嫌悪。私は気が狂いそうになっていた。 それを救ったのがクーリーだった。 「何か悩みでもあるんじゃないかい?」 そんな軽い調子で放たれた彼の言葉が、私を苦しみから救い出した。 泣きじゃくって、彼の胸に顔をうずめて。そして私は新しいクーリーという人物に出会えたような気がした。 新しいのだけれど、それは今までの、いつも通りのクーリーの姿だった。 心の底から私のことを心配してくれる。心の底から私を理解してくれる。 だから、私もクーリーを心の底から信じていこうと思ったんだ。 18 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/01(火) 23 39 34 ID kEvpSScR0 そうだ、私もマキナの言う光の力の引き出し方を知っていたんだ。 それを意識するかしないか、忘れていたかどうかの違いだけだったんだ。 あまりに抽象的な方法だけど、実際にはそういうものなのだろうと思う。 もし、それらが間違っていようとも、私はクーリーが正しかったと信じる。 勝手にパラノイア・スパイラルに取り込まれて、自己嫌悪の塊と化した私に手を伸ばしたから。 彼にとって死の罰を受けるべき罪を犯して、彼とマキナの言う三つの方法を見つけられたから。 だから、クーリーは、正しいんだ。 だから、私は彼を、信じるんだ。理解するんだ。そして、彼に信じられるようになるんだ。 ユールの脳内旅行はここで終点を迎える。 敵を前にして集中を途切れさせるのは、愚の骨頂であるかもしれない。 しかし、これはユールにとって必要な隙であった。この隙が、彼女をもっと強くする。 この隙に考え、自分なりに結論が下された信条が、それらが、彼女をもっと強くする。 ユールは一度カーニバル側へ反転、烏を誘導する作戦に出る。 あまりにも強大な敵である烏をカーニバルへと接近させるのは、あまり良い行動とは言えない。 ユールはそれを承知で、自分の仲間達を信じる事に決めた。 単なる無責任と呼ばれるかもしれない。でも、ユールは仲間達を信じた。 後ろからの攻撃を捌いていく中、カーニバルへと進むユールは自らを鼓舞するように言った。 「私は信じる、私は理解する、そして…皆に信じてもらう!!」 この時、カーニバルでは総帥にとりついた「全てを回帰へと導くもの」が ユール達の連絡手段を無効にし、それぞれを孤立させたという事は書いた。 「全てを回帰へと導くもの」がコンピューターウィルスのような働きをして WSFカーニバル基地へダメージを与え、そういう風にさせたのだ。 だから「資料」が無い。これまで私が「資料」と呼んできたのは 主に無線の記録である(他にも主たる資料はあるのだが、代表的なのはそれだ)。 他にも色々な取材の結果を総合し、それらを照らし合わせて信憑性と整合性を高めていた。 しかし、前述のようにメインの資料である無線の記録がこの辺りから全く無い。 そして参考になる資料は僅かしかない。だから、もう、あまり長くは書けない。 これが私の限界らしいが、まだだ。まだまだ書いてみせる。 私は私を信じる。三つの方法の内の一つが、私の限界を超える唯一の鍵を担っている。 これは、私の最後の抵抗だ。 19 :carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle-:2009/12/01(火) 23 48 01 ID kEvpSScR0 人には努力しても超えられない壁というのがある。 それは私にとっての文才かもしれない。それは彼らにとっての連絡手段の回復かもしれない。 だから、それが何なのかは定義できないが、努力する人は必ず、その限界という壁を見る。 闇はその限界を超える。そして光も。 二つの力は相反しているようで似ているのだ。 個人のネガティヴな感情につけいって力を発揮する闇。 全体のポジティヴな感情を力に変えて力を発揮する光。 どちらの力も人の心に依存する。しかし、アドバンテージを握るのは闇だ。 個人だけで力を振るえる。それがどれほど使い勝手が良いか分かるだろう。 それでも一つだけ言える事がある。どんな時でも「奇跡」を起こすのは光の力だ。 ユールがカーニバルへ烏を誘い込んでいる頃、 クーリーは自らの過去を思い出していた。 脳内で断片的に回想される映像を振り返り、クーリーはあの時に自分の言った事を思い出した。 「信じる、理解する、そして信じられる……僕が言ったんじゃないか」 そしてクーリーは、いつの間にか涙の溜まっていた目元を拭い、そして呟く。 「ユール、僕を信じていて。僕も信じて、君の事を理解する……」 そう呟いて口を閉じ、クーリーは自機の状態を確認する。 「相当酷いなぁ。自己修復装置が働かない、ダメージ率も相当高い。 まるで猫に追い詰められた鼠みたいじゃないか…… あと数発、奴の攻撃をもらったら終わり。んっと、脱出装置はオールグリーン。異常なし。……ん?」 クーリーの視界に収まる画面に、新しい切り札が使える表示が出ていた。 「音声認証コード『Last Stand』…自機が窮地に陥った時に使える強力無比な攻撃だって? ラストスタンド……『最後の抵抗』ってとこか。窮鼠猫を噛む…使ってみるか」 carnival (re-construction ver) Phase 3 -decisive battle- St.8へ続く コメント 名前 コメント
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『Battle Stations Pacific』 modまとめ ※Modは非公式のもので推奨されているゲームではありません。導入や導入の過程で不具合が起こっても自己責任で。 Remastered Mod v.1.0 (削除済み) 【サイト】https //www.moddb.com/mods/battlestations-pacific-remastered-mod 【追記】削除済み・他ゲームの3Dモデル流用が規約違反に? オプション系コンテンツは残っている模様。 リリースから13年が経過したBSPをリマスターしたもの。 バニラの日本キャンペーンを丸ごと作り直すほか、ゲーム内のほぼすべてのユニットを再構築する。 バニラでは描かれなかった、米国本土への攻撃ミッションも追加される。 MODの容量が約8GBと大容量なので注意 (以下、製作チームからの注意) このmodは、BSPのバニラバージョン(v1.2)とのみ互換性があります。 他のBSPのmodとは互換性がありません。 全ての新しい艦船と航空機のモデルは、それぞれ Wargaming の「WorldofWarships」と Gaijin の「WarTunder」からのものです。 チームウルフパック(Team Wolf pack s)は、このmodに存在するモデルの所有権を主張していません。 これらのモデルを完全に体験したい場合は、それぞれ https //worldofwarships.com と https //warthunder.com にアクセスしてください。 大まかな内容日本キャンペーンの完全な見直し 艦船の 大幅な追加 & 見直し 新しいデバック機能 多くの新しいサウンドとエフェクト ミッション日本新しい日本CP(22ミッション)、バニラCP(9ミッション)+拡張CP(6ミッション) 新しいチャレンジ(11ミッション) 米国改造した米国CP(16ミッション)、拡張CP(1ミッション) ヨーロッパが舞台の新しいCP(5ミッション) また前作(BS Midway)のCP(11ミッション)も含まれている。 ユニット追加艦船(紀伊、白露、龍驤、大鳳、ヒンデンブルク、グラーフ・ツェッペリン など 他52隻) 航空機(烈風、陣風、秋水、Bf 109、Ju-87、B-24、F8F など 他16機) リマスター 艦船(大和1945、加賀、阿賀野、モンタナ、クレムソン など 他27隻) 航空機(ゼロ戦、雷電、艦攻、F-80、B-29、 など 他23機) 導入方法[1] サイトからインストーラーをダウンロードする。 [2] インストーラーを起動し、指示に沿って進める。 [3] 起動できれば導入完了。 ※BSPの本体バージョンが1.2でなければ、まずはパッチ http //www.patches-scrolls.com/dl.php?file=battlestations_pacific_ddpatch102.zip をあてる。 ※日本語化MOD非対応(文字化けが起きます) ※下記MOD(BSmodHQシリーズ)の内容も含まれている。 MODの追加オプション BSPRM v1.0 New Skinpack艦船・航空機のオプションスキン BSPRM v1.0 Original Skinpack艦船・航空機の塗装をオリジナル(バニラ)に戻す。 New Battleship muzzle effects 1.1射撃、水柱を改良する。 BSmodHQ update v.4.0 for BSP 【サイト】http //www.moddb.com/mods/bsmodhq-update-v40-for-bsp BSmodHQの最新版 下記(v3.0版)の機能に加え、複数の機能を追加するMod。 内容ユニットの追加日本軍:大和型1945(対空砲増加)、超大和型、ビスマルク級戦艦、アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦 連合軍:モンタナ級戦艦、駆逐艦多数、エセックス級航空母艦 ユニットの性能、外見調整 ゲーム内BGM、映像の変更 導入方法[1] サイトからインストーラーをダウンロードする。 [2] インストーラーを起動し、指示に沿って進める。 [3] 起動できれば導入完了。 注意 下記MOD(v3.0版)と併用不可 動画: https //www.youtube.com/watch?v=MA2kmXTrZ_4(英語) BSmodHQ update v.3.0 for BSP 【サイト】http //www.moddb.com/mods/bsmodhq-update-v30-for-bsp Battlestationでは比較的有名なMod 内容ユニットの追加(連合軍 Luppis級駆逐艦・P-51Dマスタング・エセックス級航空母艦・ポーター級駆逐艦 日本軍 G5N深山・大和1945Ver・A7M烈風) ユニットの性能修正 ユニットの外観変更(零式艦上戦闘機・飛龍・F6Fヘルキャット 等) マルチプレイにおけるゲーム性の変更(HP自動回復無し・CPが4800まで変更可能・smallマップで戦艦を生産可能 等) マップの追加(ミッドウェー・ポートモレスビー等) 導入方法[1] サイトからインストーラーをダウンロードする。 [2] インストーラーを起動し、指示に沿って進める。 上記の3.0の不具合(天号作戦等)が解消されるパッチはこちらhttp //www.moddb.com/downloads/bsmodhq-update-v30-for-bsp-patch-1 [3] 起動できれば導入完了。 BSmodHQ update v.3.0 for BSP patch 1 http //www.moddb.com/members/axis-crusher/downloads/bsmodhq-update-v30-for-bsp-patch-1 一部mapでクラッシュする問題を修正するパッチ。本体と同様に対象ファイルを上書き。 DXG MOD v1.2 【サイト】https //dgdxgdg.wordpress.com/ マイナーな中国製MOD 内容ユニットの追加(DLCより)と調整 外見の変更 注意 ウイルス検知の報告アリ Complete mod 【サイト】http //www.battlestations.eu/index.php/forum/topic?id=1163 (リンク切れ) 【再配布】http //www.mediafire.com/file/14zv6sgyyjuftf5/CompletemodPart1.zip/file (リンク切れ) 内容伊勢型戦艦(航空戦艦型/戦艦型)、ネルソン級戦艦などのユニットの追加。 ユニットの性能修正 ユニットの外観変更 マルチプレイにおけるゲーム性の変更 マップの追加(ポートモレスビー、スワール超規模、Steel Monster等) 導入方法[1] http //www.battlestations.eu/index.php/forum/topic?id=1163 ここからダウンロード [2] ダウンロードしたファイルを起動すると作成されるファイルを、BattleStations Pacificのフォルダに追加・上書き ※BSPの本体バージョンが1.2でなければ、まずはパッチ http //www.patches-scrolls.com/dl.php?file=battlestations_pacific_ddpatch102.zip をあてる。 BSP日本語化MOD 2015/12/05追記 導入方法関連ブログ:https //www.hammer-and-sickle.net/?p=4186 無料アップローダー「kienu」のサービス終了により、前のURLからのダウンロードが不可能になりました。 たまたまHDDに日本語化ツールがのこっていたので、再配布します。(報告書.txtには禁止って書いてあるけどシカタナイネ...) なお、またいつダウンロード不能になるかわからないので消さずにHDDにおいておくことをオススメします。 ダウンロード先 ミラー 旧URL(もう使えません) http //anago.2ch.net/test/read.cgi/game/1243081372/964 内容テキストの日本語化、および日本軍キャンペーン音声の日本語化。 導入方法はファイルに同梱のテキストをよく読むこと。また導入も自己責任で行うこと。 DL時のパスワードは、コピー ペースト不可。 他のMODとの同時使用は各人の自己責任。 字幕ファイルは流用品、音声はMAC版から。(そのため一部音声は吹き替えが存在していない) 作成してくれた神に感謝しながらPlayしよう。 コメント ※コメントが正しく表示されない場合はキャッシュの削除を行って下さい。 名前 コメント すべてのコメントを見る Remastered Mod v.1.0が2022/2現在削除されているようです。どなたか再配布いただけないでしょうか -- (名無しさん) 2022-02-10 05 03 56 YoutubeでリマスターPV見て、てっきり公式がリマスター版発表したのかと思ったらMODかよ。逆に10年も前のゲームを今更MODでリマスターする製作魂にびっくりしたわ -- (名無しさん) 2021-03-23 15 54 45 作成者に感謝を! -- (名無しさん) 2021-03-20 15 51 25 https //www.moddb.com/mods/battlestations-pacific-remastered-mod -- (名無しさん) 2021-03-20 15 51 04 リマスターMOD出てます! -- (名無しさん) 2021-03-20 15 50 13 日本軍シナリオ冒頭のムービーの音声が再生されないんですけど同じ症状の人居ますか? -- (名無しさん) 2021-01-08 08 30 57 日本語化modの導入方法関連ブログの上のURL変わってた https //www.hammer-and-sickle.net/?p=4186 下はサイトが無くなってる?見たい -- (名無しさん) 2019-12-01 21 24 42 ↓ありがとうございます! -- (名無しさん) 2019-09-22 21 58 52 ↓再配布しました。 -- (名無しさん) 2019-08-05 16 20 47 ↓どうかなにとぞ、もう一度だけ配布していただけませんか・・・! -- (名無しさん) 2019-06-22 22 43 06